本を持って街へ出よう!! [そんな気分]
大人になってからは小説はあまり読まなくなりました。
児童文学を制覇してやる!!という野望を持っていた子供時代に比べたらビックリするぐらい読書量も減っていると思います。
それでも、年に1回は本棚を整理しないと大変なことになります。
本棚の整理というのは、『残しておく』か『捨てる』の二択をするということです。
この二択で常に勝ち続けている、常勝組な本がいくつかあります。
その一つが、吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』です。
私が持っているのは岩波文庫の青ですが、この本は初め新潮社から1935年に出版されたそうです。
第二次世界大戦が始まるか数年前。
そういう雰囲気が徐々に出来はじめている時代の本です。
内容は、中学生のコペル君が叔父さんや友達達との交流で精神的に成長していく様子が書かれています。
子供向けの本なのですが、充分大人になった今でもちょくちょく読み返しています。
一番好きなところは、7章の『石段の思い出』でコペル君のお母さんの女学生時代の話です。
『ここで一歩前へ踏み出さないでどうする!!』
というときに、いつもこの話を思い出して自分を奮起させるんです、実は。
『良い本は、長く読める本だ』
と何かに書かれていました。
たぶん、「君たちはどう生きるか」は私にとって良い本なんだと思っています。
タグ:岩波文庫 青
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